エンジニアに必要なのは”経験”ではなく”信用”

キャリア

今日のストーリーは昔個人ブログで書いていた内容のリバイズです。

未経験から何とかITの業界に入り、やっとエンジニアとしてキャリアをスタートさせられた方も多いかと思います。
しかし、キャリアというものはただ年数を経験すれば形成されるものではありません。

また、経験年数によって見られる部分はどんどん変わっていきます。

未経験〜経験3年ぐらいまでの評価軸

いわゆる駆け出しの頃は実務経験も浅く、武器となるものは多くありません。
初めての就職や転職での評価軸はこの辺りになります。

  • 学歴
  • 職務経歴
  • 年齢(若さ)
  • ポテンシャル(やる気)
  • 資格(開発だとポートフォリオ)
  • 体力

正味な話、1~2年の経験で大きな実力差が開くことはあまり無いですが、良い環境の会社に入れるかどうかで基礎的な部分の実力は大きく変わってくると考えています。

学生時代や社会人経験(前職等も含め)どれだけ伸び代がありそうかという部分を評価対象としている企業が多いのではないでしょうか。
そして学歴や職務経歴、体力を今すぐ変えることは難しいです。
年齢も変えられません。

そうなるとポテンシャルをアピールするしか無いという話になりますが、いくら口だけで「やる気はあります!」と言っても誰も信用しません。
そのやる気を証明するための1つの手段として資格やポートフォリオがある訳です。

例えば同じ資格一つにしてもどうでしょうか。
未経験で勉強を始めてから、1ヶ月で取る基本情報と、勉強を始めてから6ヶ月かけて取る基本情報。

資格としての価値はどちらも同等ですが、果たして採用側の目線としても同じ価値と考えるでしょうか?

ポテンシャルというのはどれだけの早さで成長できるかという期待値です。
数値化出来るものではありません。
なので「この人はどんどん業務内容を覚えていってくれそうだな」という印象を与えられるかどうかが勝負です。

せっかく資格を取ったのなら勉強期間を、ポートフォリオを作成するなら作成期間をアピールするのも1つの手では無いでしょうか。

経験3年〜5年ぐらいから評価軸は大きく変わる

大体同じ会社に3年ぐらいいると与えられた業務が”そつなくこなせる”ようになり、一人前になってきたという方も多い時期ではないでしょうか。

この辺りになると会社の良いところ、悪いところも目につく用になり、転職を考え始める方も多いと思います。

経験3年ぐらいで転職する場合、評価軸は一般的には変わってきます。

  • 学歴(人気企業や大手だと重視する傾向)
  • 職務経歴(重要)
  • 年齢(年齢相応の実力があるか)
  • 資格(あれば良い)
  • 体力

若手の頃は最重要視されていた”やる気”はさほど重視されません。
経歴を見ればその人が向上心の高い人間かどうかなんてすぐ分かります。

ここで間違ってはいけないことがあります。

このフェーズからは”経験”ではなく”実績”を積まないとキャリアアップは難しいということです。

何が違うか?
経験は年数だけやっていれば誰でも積めますが、実績は限られた人にしか積むことはできません。

例えば役職や案件の中でのポジション(PM、PL)もそうです。
「3年間ネットワークの運用業務をやってきました」という人と、
「3年間ネットワークの運用業務をやってきた中で周囲のメンバーへの気遣いやマネジメント能力が評価され運用リーダーとして業務を行ってきました」

2つの経験には圧倒的な差があります。

若い内は人間性や、やる気だけではどうにもならないことも多くあります。
実績がない人間の言葉には説得力が宿りません。
これはどうにもならないことです。
実績を作っていくことで言葉に説得力を宿らせることができるようになるのです。

説得力の1つに年齢や立場というものもあります。
自分より目上の人、色々な経験をしているだろうという先入観。
目上の人の言葉に説得力を感じる人がいるのもこれらの効果です。

若いうちはどうしても下に見られがちだからこそ実績が必要なのです。

現場で周囲を見渡してみてください。
「〇〇の仕事や難しい仕事はいつもあの人が任されている」というような仕事が必ずあるはずです。
そのポジションや業務をどれだけ奪うことが出来るかがキャリアアップに繋がるのです。

あとは転職回数や転職の間隔を評価対象としている企業は多いです。
Twitterだと転職先や客先常駐の現場がハズレだったらどんどん転職すれば良いという意見もありますが、数ヶ月から1年間隔で転職している人なんて評価の対象外となるケースも往々にしてあります。

ハズレを引いてから行動するのではなく、ハズレを引かないように行動すべきです。
職務経歴があなたにとって一番の実績となります。

経験5年目からの評価軸もまた変わる

5年も経験してくると、ひとまず1つの分野はそれなりに出来るようになる方が多いです。
様々な実績を積んでこられた人も多いでしょう。

◯◯システム案件のリーダーとしてメンバーを取りまとめた
◯◯という製品の開発に関わり、リーダーとして納品まで完遂した。

こういった実績が職務経歴に書けるかどうかで同世代と差はどんどん開いていきます。

5年でメンバーポジションを脱しないようであれば、それも1つの実績という判断をされます。
5年でスキルの幅があまり広がっていないようであれば、それも1つの実績という判断をされます。

5年やって実績を出せてない人と、経験こそ少ないけど実績を出してくれそうな人。
この2名で1つの枠を奪い合う際、場合によっては5年やってきた人が負けます。

他の評価軸として後任の育成が出来るかどうかという観点でも判断されます。

あなたが持っている実績が今の組織に足りないもので、どれだけ影響を与えてくれるか。
若手育成のためにどこまで協力してくれるか。

いつも言っていますが、個人の生産性なんてたかが知れています。
優秀な人だけ集められば良いかもしれませんが現実はそうではありません。

様々なスキルセットを持った人間が配置されている中で、いかに組織としての生産性を高められるかが重要なのです。

一人前になったら信用で仕事をする

何年も同じ業界で仕事をしていると、実に多くの方と出会うことでしょう。
人によっては多くの実績も積み上げられてきたことでしょう。

実績を積み重ねることで信用が生まれます。

とくにエンジニアは些細なミス1つで業務インパクトを与えることが起こることもありますので、信用というものが非常に重要となります。

みなさんも頻繁に障害が起こるシステムを利用者目線で使いたいと思いませんよね?

また、自分の信用が高まると仕事や職が生まれます。

実績を積み重ねていき信用を生む。
何かの技術スキルが高いだけでは一人前でも何でもありません。
どこへ行ってもすぐに周囲の信用を得られる人こそ一人前です。

結論として

キャリア形成は戦略的に進めないと実績ではなく経験で終わります。
実績も無く、経験も浅いうちは中々優良企業に入ることも難しいでしょう。

入ってみて駄目だったら辞めるんじゃなくて、もっと入る前に慎重になりましょう。
フラフラしているうちにどんどん経歴は汚れていきます。

実績の積めない会社に入れないのであれば、現時点で入れる会社の中から選ぶしか無いんです。
良い会社を見抜く力も実力です。

情報収集しましょう。

研究しましょう。

経験が無ければ選択肢はほとんどありません。
経験を積み重ねれば少し選択肢が広がります。
実績を積み重ねれば更に選択肢が広がります。
信用を積み重ねれば選択肢には困らなくなります。

信用を失うのは慢心な気持ちです。

経験が足りないのに与えられた仕事、責任ある立場を任されること、信用をもとに依頼された仕事。
与えられた仕事に感謝の心を持って望めない人は何歳になっても大きな仕事を任されることはありません。

結局最後は人間の根本的な部分なんです。

派遣だから責任を追わなくて良いとか、SESだから責任はプロパーにあると考えているようでは、派遣やSESで生き残っていくのは間違いなく無理です。

派遣だから立場が弱いではなく、外部のスペシャリストとして企業に貢献する。
外部の人間だからこそ人一倍信用を大切にする。

高い価値を生み出して自分の市場価値や信用を高められる人にとって派遣は非常に働きやすい仕事だと思います。
テレワークか出社も選べるし、給与(単価)も交渉できる、勤務地や業務内容も選べる。
普通の正社員じゃほとんど選べないし、給与テーブルも決まってるので交渉もほぼ無理でしょう。

ここまでのレベルになるのは正直大変だと思いますが、そこまで辿り着けた人にしか分からないメリットがあります。

仕事も働き方も自分の好きなように選ぶことが出来る。

社員が全員そうなれるようにラワンセは成長し続けます。

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